ダンボール回収は無料で行われていることがほとんどで、さまざまな場所で回収されています。個人が出すダンボールに関しては、多くはスーパーや大型の商業施設などに設置されている回収ボックスもしくは、コンテナに集められます。また、自治体で通常のゴミ収集やリサイクル収集の一環として、無料のダンボール回収を行っているところもあります。この場合は、町内の集積場所に地域住民それぞれがダンボールを持って行って、回収してもらうようになります。
一般家庭では、食品などの商品をある程度多めの量購入した時にダンボール包装にしたり、あらかじめダンボール包装されているダース商品を購入してそのまま自宅に持ち帰ったりする傾向にあります。また、ネットショッピングを利用する家庭が非常に多くなっています。そこで購入した商品は、ダンボールで包装されていることも多く見られます。
こうした事情によって、近年ダンボールの需要は非常に多くなりつつあります。この需要量に対して、全て新品のダンボールで対応していたのでは、原料となる木がどんどん伐採されていき、自然が破壊して取り返しのつかないことになりかねません。伐採した木はすぐには生えてきませんし、需要量が増えつつある現状だからこそ、できるものはリサイクルしていくべきなのです。
無料のダンボール回収は、企業オフィスを対象としても行われています。古紙リサイクルを行う業者が専用のトラックなどを使って企業を巡回したり、所定の場所に集積されたものを回収したりするという方法をとっています。企業の場合は、オフィス用品などを購入した際に包装材としてダンボールが使われているため、リサイクルに回すことが多いです。また、自社の製品を販売するために、ダンボールで商品を包装する会社では利用するダンボールの量が多くなるので、不要になったものをリサイクルに出します。こうした事情があるので、一般家庭と比べると、企業オフィスから出る無料ダンボール回収の一回当たり量は多い傾向があります。
工場や店舗は、企業のオフィスよりも扱っている部品や商品などが多岐にわたるため、さらに出されるダンボールの量が多いものです。そのため、リサイクル業者はかなり頻繁に、場合によっては毎日巡回して回収を行って、工場の敷地にたくさんのダンボールが溜まらないようにし努めています。このように、異なる排出量に合わせて業者がそれぞれ対応してくれます。
